2022年9月4日(日) 15:00~18:00
2013年の映画から日本でも広く知られた女性思想家ハンナ・アーレント
彼女の主著『人間の条件』は、良書であることは間違いないが、一人で読むと数分で寝落ちするほど難しい
しかし、60年も前に著されたこの本は、現代を生きる私たちが抱える問題―途方もない孤独感、手に負えない世界経済や科学技術の進展で感じる無用感、排外主義や民主主義への絶望―を見据えて、描いているように思います
『人間の条件』を読み解きながら、根っこまで立ち返り、私たちが生きるこの社会や世界について考えあってみます
予習不要!輪読しながらわからないところを出し合ったり、内容に連なるそれぞれの経験や考えを出し合いながら読み進める、連考・連読の読書会
第30回 ハンナ・アーレント『人間の条件』読書会
日時 | 2022年9月4日(日)15:00~18:00 ※18:00~交流会あり(任意参加) |
場所 | 大人の秘密基地arcoiris(埼玉県和光市丸山台1-9-19) |
費用 | 1000円(1ドリンクつき) ※交流会参加費2000円(プレートご飯+1ドリンク) |
定員 | 15名(先着順) |
対象 | どなたでも参加できます ※今回からの参加も大歓迎です |
申込 | 下記参加ボタンよりメールフォーム |
内容 |
『人間の条件』第6章「〈活動的生活〉と近代」を読み進めています。 第6章は別章と比較にならないほど読みやすい これまでは古代ギリシャ・ローマなど時代や国を超えた内容でしたが、 この章は基本的に「近代」を扱っているため、 私たちの生きる現代とつながっているような気がして読みやすい…のかもしれません。
次回は、p.415「36 アルキメデスの点の発見」から、読み進めていきます。 予習不要!その場で一行ずつ輪読し、わからないところを出し合ったり、 それぞれの経験・考えを伝えあいながら、ともに読み進めていきます。 |
▮この読書会で大切にしたいこと▮
①『人間の条件』をみなで読みながら理解するよう努力すること
わからない言葉・不明点、私はこう理解したなど、率直に出し合いながら、理解を深めていきます
②読み進めつつも、参加者それぞれの「かけがえのない」経験や考えを出し合い、聞きあうこと
脱線や雑談も大いに大歓迎です。
とくに②は、アーレントの提示する重要概念の1つ「活動(アクション)」=お互いの経験や考えを、正否や利害にかかわらず、語り合い、それを見聞きしながら、それぞれの「かけがえのなさ」に触れること、を文字通り体感することにつながります
▮新型コロナ対策について▮
①全員マスク着用、一人一席、2m以上の距離をあけて、 非"密"に細心の注意を払って開催します
②参加予定者が多くなってしまう場合、抽選等の方法により参加をお断りすることがあります
参加希望の方は必ず、以下フォームよりお申込みをお願いいたします
課題図書
ハンナ・アーレント著『人間の条件』
志水速雄訳、ちくま学芸文庫、1994年
主催・ファシリテーター
◆川上和宏◆
1984年、群馬県生まれ / 大人の秘密基地arcoiris 共同店主
杉並区社会教育センターにて社会教育・生涯学習の企画運営に携わったあと、
2013年にアルコイリスを起業・運営
千葉大学大学院教育学研究科卒、東京学芸大学博士課程満期取得退学
この世界について他者と対等に語り合うための場づくりをお店にて実践中